2022年12月くらいからChatGPTを企業顧問の実務で利用できないかと思い、これまで、自分の過去の経験や知識、そしてそのアプトプットとしての手入力による資料作成のほぼ全てをChatGPTによる出力結果を用いることをテーマに作業を進めてみましたので、そのプロセスと結果について共有したいと思います。
時給3万円のコンサルで使ってみた
今回は、初めてのクライアント先でしたが、「時給3万円でのスポットコンサルティング費用」を頂戴しました。
下図のように、今回の報酬として銀行口座に振り込んでいただいた金額です。
直接契約ではないので、ビザスクさんの締め処理の関係で1ヶ月後くらいに入金されます。
時給3万円と言っても、通常は、その下準備(調査や説明書類作成)で数時間を費やしていたので、実質的には半日で3万円というのが実態でした。

スポットコンサルとは?
今回利用した顧問先紹介サービスは、「ビザスク」のスポットコンサルのサービスを利用しました。

今回は、私の経歴が公開されていたので、先方からのご指名での「スポットコンサル」でした。
相談内容によって、予め設定した時間単価で相談を受けることができます。
「ビザスク」ご興味がある方にはこちらから登録画面がご覧になれます。
コンサル相談の内容とは?
時給3万円の相談となると、相当難しいものかと思われるかも知れませんが、実際にその相談対象となったシステムの開発から販売などに携わった経験があったので、それほど難易度が高い相談内容ではなかったと思います。
具体的には、以下のような相談内容で、今回の場合は、相談したい事項と報酬金額については先方からの指定がありました。
下図に記載の内容ですと、かなりの量のテキストとそれをまとめた資料が必要なことがわかります。
それらをまともに文書作成からしていたら、時給3万円は決して高い報酬ではないのですが、今回、ChatGPTを利用することで下調べと資料作成いかんのトータルで1時間ほどで済みました。

ChatGPTのコンサル業務での利用法
今回のコンサルティング業務で実際にChatGPTを利用して資料作成したものは以下のようなものです。
- スポットコンサルティングで必要なアウトプットの一覧
- プレゼン資料の生成(出力結果をCanvaのテンプレートと一括作成を利用)
- 競合調査結果のリスト(下記)
- 監督省庁の議事録のサマリー生成(テキストを貼り付けるか、対象URLを要約する様に指示)
- その他
特に生産性向上が見られたのは、「競合調査結果のリスト」でした。
ただし、ChatGPTを利用する上で注意しなくてはならないのが、「しらっと、嘘をつく」ところです。リストは数分で作成してくれるので、とても有り難いのですが、その内容を検証する作業が必要になります。
下記に記載するものは、実際の「競合調査表」の作成を依頼する際のプロンプトの概要です。
そのの内容は公開できませんが、ポイントとしては、以下の手順になります。
- ChatGPTに「あなたは、○○システムの専門家です」、「あなたは、○○システムのエキスパートです」と何者かを設定する
- 企業比較する時の比較項目を定義する
- 調べる、参考にすべきサイトなどがあったら、そのURLを指定する
- 内容によっては、「表にしてください」で大丈夫ですが、具体的な項目などが決まっていたのであれば、それを「列1は〇〇」、列2は△△」を記載してくださいと具体的に指定すると失敗が少ない
- 各項目の文字数を指定する、例えば「タイトルを30文字以内で記載してください」、「内容を300文字以内でまとめてください」などのように記載する
- 他のスプレッドシートなどで利用する場合はそのままコピペして再利用できる
(編集は外部のサービスやアプリケーションで行う方が手っ取り早い)

まとめ
実際にコンサルティング業務でChatGPTを利用してみた結果、1)資料準備などの時間削減と、2)未知の情報の提供、3)文書構成の提案など生産性向上と品質の向上も享受できました。
これは有能で繰り返し作業にも文句を言わない有能なアシスタントをわずが月額10ドル程度で採用したことになります。
ChatGPTに限らず、OpenAIを利用したサービスには今後も注目して、業務で利用できそうなものは積極的に採用して、自己の業務の生産性向上や品質向上に役立てるものと思いますので、興味のある方は是非触れてみてはいかがでしょうか?
ChatGPTの提供先はこちら